2020年上半期は30冊の本を読みました。
その中から特に印象に残ったもの、読んで良かったと思った本を紹介していきます。
先日したツイートです。
2020年上半期読んで良かった本です
・オペラ座の怪人 ガストン・ルルー
・黒蜥蜴 江戸川乱歩
・つくもがみ 貸します 畠中恵
あんまり冊数読めなかったのですが、選んでみた。
オペラ座の怪人は衝撃のおもしろさでした。読んで良かった
ツイートには入ってないのですが、畠中恵さんの本を他にも3冊読んでいて、そちらも面白かったので追加で紹介したいと思います。
それでは全部で6冊、上から順に紹介していきます。
オペラ座の怪人 ガストン・ルルー
紹介不要?ってぐらい凄く有名な作品ですね。
ただ、映画を観たことはあるという人でも原作の小説は十分に楽しめます。
映画の内容は、脚色されたり変更があったりします。
映像作品として限られた時間のなかにまとめてありますから、それはそれで面白いです。
対して小説は、著者の書きたいものがそのまま表れてます。それが面白い。
じっくり物語を味わいたい方には小説版が良いと思います。
私は「有名だし、一応読んでおくか」みたいな感じで読み始めたのですが、あれよあれよという間にひきこまれ、予想外に本当に面白かったです。
結構長い小説ですが、始めから終わりまで楽しめます。
物語終盤まで読者に疑問点を残すような書き方になっていて、途中に「どうゆうこと?わからんっ!」っていう部分もありますが、大丈夫です。読み進めていけば最後には解明、スッキリ読み終われます。
オペラ座の怪人は以前に感想を記事にしてます。
よろしければこちらもどうぞ。
黒蜥蜴 江戸川乱歩
作品としてはもちろん、美輪明宏さんの舞台で有名な作品です。
とにかく難しいことを考えないで、読んでいて楽しい作品。
細かいことを考えたら、設定に無理を感じたりします。でも、それを帳消しにしていく面白さ。黒蜥蜴と明智小五郎の微妙な関係性が魅力的で引き込まれます。
黒蜥蜴は以前に感想を記事にしてます。
よろしければこちらもどうぞ。
つくもがみ 貸します 畠中恵
畠中恵作品といえば「つくもがみ」だと私は思っています。
この「つくもがみ 貸します」も間違いない面白さでした。
お紅・清次の姉弟とつくもがみの関係性・力関係、物語中で描かれる恋愛模様もバランスが良く魅力的で、面白いです。
なにより読んだ後の感じがスッキリするというか、ほっこりするというか、終わり方がすごく綺麗です。
「つくもがみ」や「江戸の話」が好きな人は間違いなく楽しめます。
他にも畠中恵作品で面白かったものがあったので3冊紹介します。
ゆめつげ 畠中恵
過去や未来を見る「夢告」ができる「弓月」とその弟「信行」という神社の神宮を務める兄弟のはなし。
行方不明の大店の息子の行方を「夢告」で見るように頼まれるも、追っていくうちにもっと大きな動きに巻き込まれていって……
「夢告」はズバリ答えを見せてくれるわけではなく、そこから推測しなければならないので「弓月」たちと一緒に推理してるような気持ちになって楽しんで読めます。
うずら大名 畠中恵
舞台は江戸で豪農が次々と急死する事件が発生。真相をさぐることに。
- 泣き虫で豪農の「吉之助」
- 自称大名の武士「有月」
- 「有月」が飼っている、うずらの「佐久夜」
この2人と1羽を中心に物語が描かれてます。
タイトルの「うずら大名」についてですが、「有月」はうずらを巾着に入れて飼育し、いつも一緒にいます。
調べてみたら、うずらを飼うのが江戸では流行っていたようです。
太平の世になった江戸とその中での武士の在り方、大名に金を貸す大名貸しと呼ばれる豪農。
そのあたりの仕組みや時代背景も細かく描かれていて興味深く、楽しんで読めます。
明治・妖モダン 畠中恵
明治20年の東京が舞台。
銀座の派出所勤務の巡査である「原田」と「滝」が主人公。
妖怪ファンタジーですが、ホラー感が強めになっています。
江戸から明治への移り変わり、夜が明るくなった世の中での妖怪の存在。そのあたりが好きな人、興味がある人におすすめします。ホラー好きな人にもオススメ。
というわけで、2020年上半期に読んでよかった・印象に残った本を6冊紹介しました。
ネタバレをしないように本を紹介するって本当に難しいですね。
下半期も継続して読書を続けたいと思います。