【黒蜥蜴】江戸川乱歩【小説】黒蜥蜴と明智小五郎と美輪明宏と。エンターテインメントロマン

1934年に月刊誌に連載された、江戸川乱歩の小説「黒蜥蜴」を読みました。

美しい女賊「黒蜥蜴」と名探偵「明智小五郎」の対決を描いた超有名作品ですが、、エンターテインメントとロマンに心奪われてしまったので、拙いですが感想など書いてみたいと思います。

江戸川といえば、「コナン」な自分にとっては、これが初乱歩だったのですが、「もっと早く読んでればなぁ」と思わずにはいられません。

めちゃくちゃ面白かった!

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江戸川乱歩 其の人

有名人すぎる有名人ですが、一応簡単な説明を。

1894年(明治27年)~ 1965年(昭和40年)に生きた、小説家・推理作家です。

江戸川乱歩はペンネームですが、その由来はアメリカの小説家、エドガー・アラン・ポーだそうです。

このころは、黒船来航からの開国、江戸幕府の終わり、新政府樹立、江戸が東京になるなど、国内の近代化が著しい激動の時代ですね。

黒蜥蜴の舞台、時代背景を考える

「黒蜥蜴」が書かれたのは、1934年(昭和9年)で、月刊誌「日の出」に連載されました。

作品の舞台は「ホテル」や「大邸宅」「繁華街」など比較的都会が描かれています。

黒蜥蜴が「黒づくめの洋装」、明智小五郎が「黒背広」を着ていたり、外套や、ロイド眼鏡、ズボンなども出てきますから、都会ではかなり「洋服」が着られていた時代だったのでしょう。

それでも今よりは着物を着た人もいたでしょうから、まさに大正浪漫的な風景だったのかもしれませんね。

エンターテインメントとロマン

とにかく黒蜥蜴と明智小五郎のやりとりが面白い、スピード感と騙し騙されな感じ。

トリックについては、現代を生きている私たちには「無理があるなぁ」と思う部分もあるけれど、たぶんこの作品の面白さはそこじゃないよな、と。

好敵手であり敵である二人のやりとりはヒリヒリしていて、なんだかルパンと銭形のような、敵だけど互いに認め合っている、そして「男と女」という状況が、それ以上のものを思い起こさせもして、…ロマンです。

後半出てくる「アジト」の描写は、まさにエンターテインメント。

ネタバレするのが嫌なので、詳しくは書きませんが、読んでいて「これは映像映えするわぁ」と思わずにはいられませんでした。実際映像化はたくさんされているんですけどね。

なにはともあれ、黒蜥蜴は「超娯楽小説」だなぁ。と。

江戸川乱歩 初めて読みました。

なにせ読書始めてから半年のいわゆる読書初心者で、いままでホントにちょっとしか本読んでこなかったのでね、こんな有名な人の小説でも読むの初めてなんです。ハズカシイ。

黒蜥蜴を読もうかなと思ったきっかけは美輪明宏氏が舞台で何度も演じているから。

結構好きなんですよね、美輪明宏。美輪さんの自伝「紫の履歴書」も読みました。

壮絶な人生送ってらっしゃるんですよ。三島由紀夫との関係性を知ってからは、自分の中で美輪さんは「歴史上の人物」にカテゴライズされてます。

だってねぇ、三島由紀夫って教科書に載ってたし。

美輪さんは「黒蜥蜴」を何度も舞台で演じてらっしゃるんですが、そのおかげで自分の中に「黒蜥蜴」=「美輪明宏」が出来上がってしまい、作品中の女賊「黒蜥蜴」のセリフが美輪ヴォイスで再生されてました。

黒蜥蜴「ホホホホホ、びっくりしてるわね(美輪ヴォイス)

みたいな(笑

なにはともあれ「黒蜥蜴」すごい面白かったので、乱歩作品読む気満々です!

舞台化、映像化も数多く

「黒蜥蜴」は舞台化、映像化も数多くされています。

水谷八重子、芥川比呂志、坂東玉三郎、松坂慶子、京マチ子、大木実、篠井英介、美輪明宏、と錚々たる方たちが黒蜥蜴と明智小五郎を演じていらっしゃいます。

確かに、かなり魅力的な作品なので納得です。